2004-02-20 ■ book IN 『萩原朔太郎詩集』河上徹太郎 編(新潮文庫) 『環 vol.16』(藤原書店) 萩原朔太郎は昔図書館で読んだのに、本屋で見かけたら欲しくなった。 かつて詩集「月に吼える」の序に書いた通り、詩は私にとつての神秘でも信仰でもない。また況や「生命がけの仕事」であつたり、「神聖なる精進の道」でもない。詩はただ私への「悲しき慰安」にすぎない。 生活の沼地に鳴く青鷺の声であり、月夜の葦に暗くささやく風の音である。 (『青猫』序) 適当に開いたらこれだ。撃沈。