■

エリカ・ジョング『飛ぶのが怖い』、河出書房から復刊だそうです。
こういう名作が復刊されるのは嬉しい。私はもう絶版になった新潮文庫版を古本屋で買って読みましたが、大分前の、それこそ私が生れた頃の作品だけどすごく面白かった。全然古いと思いませんでした。主人公の女性の一人称語りなので、語り手の感覚が古いと全く興醒めなんだけど、主人公を取り巻く背景とかはともかく、主人公の考え方や感情自体は今読んでも陳腐化してないと思う。

しかしこの河出文庫版も、相変わらず表紙が激しくイマイチ。もっとキュートでセクシーなのにしろって。明らかに若い人にお薦めな作風のはずなのに、一体どういう購買層狙ってるんだろう。なんでこう渡辺淳一風に……