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- 『Bach:Matthaus-Passion』 Nico van der Meel(Tn)/Kristinn Sigmundsson(B)/Ian Bostridge(Tn)/Orchestra of the 18th Century/Frans Bruggen (PHILIPS)
- 『The art of Julius Katchen Vol.3, Brahms & Schumann:Piano Concertos』Julius Katchen(pf)/London Symphony Orchestra & P.Monteux/Israel Philharmonic Orchestra (DECCA)
- 『ゴルドマルク:ヴァイオリン協奏曲第一番』 ナタン・ミルステイン(Vn)/フィルハーモニア管弦楽団(TESTAMENT)
18世紀オーケストラのマタイは素晴らしいグッドトリップをさせてくれる。これは部屋に響きが充満するくらいに大音量でかけたいですね。3枚組を一遍通して聴いてみたけど、1枚目が一番好き(というか気持ちいい)でエンドレスリバースでかけまくり。合唱曲にハマり出すと大変だな。管弦楽曲より遥かに大曲が多い気がする。
シューマンのピアコンもなかなかこれという演奏に出会えない曲。なんかねー、ベートーベンとかドイツ系の曲が得意なピアニストが弾くととんでもなく退屈なことが多いんですよ。これ多分、リズム感の問題だと思う。タテを揃えることに終始するとまるでラジオ体操のようになるのがシューマンだ。なので、リズム感の良さそうなピアニスト、というのが当たりを掴む可能性が高いと思われ。カッチェンはラプソディー・イン・ブルーとパガニーニの主題による狂詩曲が素晴らしかったのでいけるかな、と。楽しみー。
→カッチェン聴きました! 大正解! アンスネス版よりも好きかも。要は三楽章なんですが、アンスネスよりちょっとテンポ遅めな気がしますが、まったくダレない素晴らしい呼吸。強靭な打鍵によるダイナミックさと、シューマン独特のきらきらと輝石の結晶が輝くような甘く繊細な美しさが見事に同居した素晴らしい演奏です。それとも一つ儲けものはカップリングのブラームス。正直言ってブラームスのピアノ協奏曲はあんまり面白くない(あくまで交響的でピアニスティックな醍醐味があまりない)と思ってたけど、この人の演奏はちょっとイイなと思ったり。カッチェン大好きだよ! まずいよ、このシリーズ全部買ってしまうかもしれん。