感想垂れ流し

久々の試聴コーナー荒らし。
手始めにシェリング(vn)&ゲイリー・グラフマン(pf)のヴァイオリンソナタ集。シェリングをまともに聴いたことがなかったので試してみたんですが、しっぶーい良い音ですね。また選曲がブラームスソナタ1番→シューマンソナタ1番→ベートーベン→モーツァルト(最後の二つはおそらくアンコールピース)と、師匠筋を遡っていくのが面白い。シューマンソナタがむちゃくちゃ良かったけど、それだけで1枚買うのもなー…ということでご馳走様お見送り。シューマンのヴァイオリンソナタ集探してみたけど1枚もなかったよ…(がく)
サンソン・フランソワのリスト&ショパン:ピアノ協奏曲集。いやウワサには聞いてましたけど、この人スゴイですよ。なんつーか、「フランスのピアニスト」という固定観念を良いほうに覆してくれる素晴らしく華やかかつ濃厚なピアノ。しかもジャケットの写真がまた良いのですよ。典型的なラテン系色男。顔でCDを選ぶバカ女ですんで、もうグラグラですよ。しかし如何せん、これは選曲が……リストのピアコンは曲としてあまり面白くないと思うし、ショパンには持病のアレルギーが。ムッシュ・フランソワの男前をもってしても克服不可能でした。残念。
ラトル&ベルリンフィルシューベルト『ザ・グレート』。うちのオケの選曲に上がっているので聴いてみたけど、うーん、これも曲が。ここんとこショスタコーヴィチばかり聴いてたせいか、とっても健康的な「いい子!」って感じで。(ファンの方すんません)
ベルティーニ&ケルン放送響のモーツァルト『レクイエム』。これにはすっごく惹かれました。うちにあるのが18世紀オーケストラの演奏なもので、ミニマムな演奏に慣れた耳に、モダン楽器大編成の分厚い響きは新鮮でとても魅力的。ただ歌手が全体にモロにオペラ歌唱ですね。イントロのソプラノとか、結構こってり濃厚に歌ってくれる。もーちょい薄味なほうが曲想に合うと思うんだが。「キリエ」もテンポゆっくりめで重厚に荘厳に聴かせてくれる。けどこれは天上に昇る音楽じゃないですね。大地よ安らかに、です。「キリエ」と「怒りの日」の間が開くのにも、あれっと思った。これまで聴いたのは全部アタッカで入る演奏ばかりだったんだけど、どっちが正統なんだろう。ということで、今日はちょっと保留。