なまけもののくまさん―ロシア民話より (えほんライブラリー)

なまけもののくまさん―ロシア民話より (えほんライブラリー)

ここ数日の行状で思い出したのが昔、子供の頃に読んだこの絵本なんですが、これも今手に入らない模様ですね。世も末だ。国際こども図書館にはあるようです。
http://kodomo3.kodomo.go.jp/web/ippan/cgi-bin/SSmain.pl?nShoshiId=8734&nKihonId=8734&sGamen=%C5%B5%B5%F2%BE%DC%BA%D9

とてもいい加減な記憶によれば、一緒に暮らしている二匹の熊(友達だったか兄弟だったか)が二匹して筋金入りの怠け者で、食事の後の皿洗いを壮絶に押し付けあった挙句どちらもやらず、双方意固地に意地を張り続けた結果、食器がなくて鍋やら植木鉢やらを総動員して食事をするサバイバル我慢大会に突入、とうとう使える物資が尽き果てた頃に助っ人(近所の熊さんだったっけか? このへんとても記憶が曖昧)がやってきて皿洗いをしてくれ、めでたく文明的な生活に戻るという話だったと思います。
「だから怠けちゃいけませんよ」と親が怠け者の子供に教訓として読ませる本なんでしょうが、幼心にも私が学んだのは、(a)ありとあらゆる手を限界まで駆使すれば怠けた状態でもしばらくは持ち堪えることができる、(b)極限にまで至ると見かねた誰かが何とかしてくれることもあるようだ、だったのでした。
三つ子の魂百まで。駄目人間は最初から目のつけどころが駄目なようです。