パフュームを観てきた。鮮烈な赤毛やナイトローブの東洋的な青など、ヨーロッパ映画には珍しいような画面の色の鮮やかさにどうも見覚えがあるなあと思っていたら、『ラン・ローラ・ラン』の監督だった。英語だったのが意外。(なんとなく全編フランス語なイメージがあったのだ) でもそれさえ慣れれば後はすーっと世界に入れます。かなり原作に忠実に作ってあって、それだけでも凄い。パリの凄まじい不衛生さは画面から臭ってきそうだった。映画なりの解釈も入っていたと思うけど、やはり人が愛と呼んでいるものの本質的なグロテスクさを暴いた作品だと思うのはひねくれてますか。