東京二期会オペラ『魔笛』を観てきた。演出が実相時昭雄ということで知人に誘われて観にいったのですが、特撮&アニメ風衣装でコメディをやってくれる楽しい演出(気ぐるみまでいろいろ登場するのでウルトラマン世代は大喜びでしょう)でしたが、それほど奇抜な解釈はなくて残念。歌のほうは……ケネス・ブラナー魔笛を先に観ちゃったのが敗因だな。パパゲーノとパミーナと三人の童子はなかなか良かったのですが、あとはどうも。私が劇場に観に行った『魔笛』では何故かいつも、タミーノが一幕しょっぱなからヨロヨロで先行き不安にさせられ、しかし二幕以降から調子が出てくるというパターンなんですが、歌いにくいのかしら。それとも試練を経て成長するというのを歌のクオリティでも表現してくれているとか?