最近おそろしい事実が発覚した。廊下や玄関先の話し声に甲高い子供口調の声が混ざっていて、時折どたどたと室内を走り回るらしい音が壁越しに聞こえてきていたので、これまで隣家には比較的小さい子供がいるんだと思っていたのだが、声と物音の正体は奥さんだった。朝家を出たときにちょうど隣も出かけるところで、はじめて隣人と顔を合わせて判明した(これまでたまたまそういう機会がなかったのだ。引越しの際に挨拶しようと思ったら留守だったし)。歳は多分、私より上。子供はいないらしい。私に挨拶するときの声は普通だった。不動産屋からは隣は長らく入居している夫婦で、入ったときには子供はいなかったけど、今はどうかなあ…としか聞いていなかったので、てっきりお子様かと思っていたのだが。いやはや夫婦っていうか男女ってわからん。