食いものの恨み

福田和也岡田斗司夫(ダイエット方面のみ)を足してシモ方面に引き伸ばしたような人だ。つまりスノッブで意地汚い美食家な一方で、ルックスを保つためのストイックなカロリーコントロールは欠かさない、と。食の好みが著者と全く逆方向なので(この人ガチなゼラチン質好みなんだけど、私はこういう系統、さほど好きじゃない)あんまり垂涎って感じにもならず、参考に出来そうなところもなかったのが残念。
それにしても巻末の山田詠美の解説(でも何でもないけど)は、廊下に落ちてた他人のラブレターが掲示板に張られているのを読むようないたたまれなさで正視に耐えない。山田詠美って『ぼくは勉強ができない』くらいしか読んだことなかったけど、こんな甘甘な文章書く人だったのか。