華氏911』を観た。(DVD)
映画館で見損ねたのは痛恨。マイケル・ムーアのメッセージは終始はっきりしていて、それはブッシュ大統領ホワイトハウスから引きずり出すことだ。だからこれはドキュメンタリーじゃなくてプロパガンダじゃないかって批判もあるだろうけど、監督がはっきり「自分の映画で自分の見解を述べている」って言ってるんだから、フェアでしょ。うっかりしていると、それと気づかないうちに偏向した情報を与えられているようなこと、他にいっぱいあるじゃない?
それにしても、我が家にはテレビがないからほとんどの時事情報を文字で受け取っているんだが、久々に触れた映像情報はやはりインパクトある。テレビが偏向すると、それだけで情報を得ている人は簡単に騙されるなあ。でもってバカだバカだと思っていたけど、本当にバカなんだな、あのヒト。あんなにギャグ編集し甲斐のある素材もなかなかないんじゃないか。911当日に小学校訪問中の百面相は傑作でした。不謹慎だけど、ホワイトハウス絡みの面々の映像にはあちこち爆笑してしまったよ。愛国法っていうネーミングにも改めてあきれる。まんまオーウェルじゃないの。おかしゅうて、やがて虚しく、最後には薄ら寒くなる映画でした。
あとこの映画のタイトルに怒ったレイ・ブラッドベリもケツの穴が小さいな。