本日の座礁本

悪夢そのまんまの不条理さと支離滅裂さにギブ。ラリった状態にシンクロするには今ちょっとその精神的余裕ない。

うっかりasahicomの書評欄に騙されて借りてしまったよ。自分とこの宣伝だったか。なんかダサいタイトルと装丁にひょっとして変なもの掴んだか、と不安になるや、いきなり冒頭の扉裏の端書にのけぞる。

これから始まるのは、公職選挙法違反(買収・被買収)の罪に問われた12人の被告が2007年2月に鹿児島地裁で無罪判決を得て、それが確定した事件の捜査に早くから疑問を抱いた朝日新聞社鹿児島総局が真実を求めて権力に立ち向かった記録である。

……。中学生じゃあるまいし「権力に立ち向かった」とか書きなさんな。恥ずかしいから。つか自分で書いちゃ駄目だから。これだけでもう、ルポとしては台無しです。内容はどうであれ読む気をなくします。本文も正直言って文章レベルが稚拙極まりない。「おかしな話だなー?」とか書かないで欲しい。大体「権力に立ち向かう」って言うなら、冤罪をでっちあげた鹿児島県警側の人物がすべて伏字で、被害者のほうが全部実名表記ってどういうことだろ。というわけで眩暈が止まらないので速攻返却。