沖縄戦 強制された「集団自決」/不許可写真
知らないより知ったほうがいいに決まっているけど、読んでてへこみます。起きた事実もさることながら、こういう本が書かれないとなかったことにされちゃうってのが。「お上」たる日本軍が「いざというとき使え」と言って手榴弾配ったら、そりゃ「誘導と強制があった」と解釈するのが自然だと思うけど、ナチの強制収容所はなかったと主張する人がいるのと同じことなんですね。『昭和天皇・マッカーサー会見』で読んだ天皇の沖縄に対する態度は、まさに本土の沖縄に対する態度として象徴的。
- 『不許可写真』 草森紳一(文春新書)
せっかく面白い題材なのにボリュームがなく、文章も感想文レベル、さらっと表面撫でるみたいな薄味に仕上がっている。いくら新書ったって手を抜き杉。