ブラン・マントー通りの謎

まったく退屈だった。三分の一くらいまで読んで、あとはもう真犯人の答え合わせのためだけに惰性で読んでた感じ。どうしてここまで乗れないのか自分でも不思議だった。ルイ15世時代のパリを舞台にした警察物で、当時の風俗もしっかり書き込まれてて、題材としては面白いはずなのに。語り口がなんだか説明っぽくて素人くさいんですよね。訳者あとがきに、原注をできる限り文中に入れ込んだって書いてあったから、そのせいなのか、もともとなのかはわかりませんが。