スウェーデン放送響&ダニエル・ハーディング東京オペラシティ。(6/15)
モーツァルト交響曲40番とレクイエム。オケと合唱団は滅法上手く音も素晴らしかったけど、曲の解釈がいろいろ良くなかった。ということは指揮者の問題だ。全体に音の処理が荒く、ゆったりしてほしい箇所はあまりにもあっさり飛ばし、もっと軽やかに推進力が欲しい箇所はやたらと重い。例えば、レクイエムのキリエはもっと早いほうがいい。あれは伽藍の中を螺旋状に天上に上っていく音楽だと思うのだ。でもあの演奏では地面を踏みしめる音楽だ。そしてキリエから怒りの日は、ほぼアタッカで行って欲しいんだけど。天上に上り詰めたところで怒りの鉄槌が落ちるんだよ。これって特殊な解釈なのかな。
それにしてももう宗教曲はモダンオケは避けるべ。外れが多すぎる。