痛いの痛いの飛んでいけ〜…ってことでモーツァルト。(これはこれで偏見?)

モーツァルト : ファゴット協奏曲変ロ長調

モーツァルト : ファゴット協奏曲変ロ長調

いやー!!! このCD、もう手に入らないのですね!(涙) 定番も定番の名盤だと思ってたんですけど。同じ団体でオーボエファゴットクラリネット、ホルン協奏曲などは別のCDで手に入りますが、ことごとくこれとは別のソリストのようです。
オルフェウス室内管弦楽団は指揮者を置かないことで有名なアメリカの室内オーケストラ。室内オケと言っても、小編成曲ならほぼ何でもこなすので、古典と近現代曲に滅法強い超素敵なオケです。一度大阪でコンサートに行ったことがありますが、そりゃもう鳥肌ものでした。また選曲が良かった。ストラヴィンスキーの『プルチネルラ』をやったんですよ。これ、指揮者なしでやれるだけでもスゴイのですが、演奏もノリと切れのいい素晴らしいアンサンブルでした。
このモーツァルト管楽協奏曲集でも、ソリストがリードする昔ながらの協奏曲スタイルで演奏している模様。曲としての私の好みだと、フルート>ファゴットオーボエなのですが、『のだめ』で出てきたのに嬉しくなって、オーボエ協奏曲ばかりをエンドレスリバース。
のだめに恋した黒木くん(Ob)がいぶし銀から一気にピンクになっちゃうオーボエ協奏曲。
いやもともとモーツァルトハッピーピンクだから! ショスタコの後に聴くと尚更ですが、フラット・シャープの少ない*1濁りのないサウンドは何ともあっかるーくて可愛いのです。

しかし黒木くん、いいキャラだ。だけど現実にオーボエでああいう素朴で純真なキャラにはお目にかかったことないなあ…。なんかこう、もうちょっとエキセントリックというか。(またまた偏見? いやでもホントだし…)

*1:演奏する立場から言わせて貰えば、これとっても親切設計。ファゴットもフルートもフラット・シャープ1個まで、オーボエに至ってはハ長調だからフラットなし!(そりゃあっかるーい筈だ) もう管楽器の気持ちを良くわかってらっしゃる。シャープ6つなんてついた日には楽譜から目を背けたくなりますもん…。でもって、フラット・シャープが少なくても/少ないだけに、泣きそうに難しいのがモーツァルト