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『ボラット』を観てきた。渋谷シネアミューズ。
ひでえ映画で最高でした。あの撮影はほんとに命懸けだったんじゃないですかねえ。前評判で聞いていたネタが幾つか入ってなくて、ひょっとしてカットされたんじゃなかろうかと思いつつ。
ボラットがユーモア講座の講師に身体障害者を馬鹿にして笑う話をすると、講師がそれをたしなめるんですが、そのとき"we try not to laugh..."って言うのが印象に残った。字幕は「障害者を笑うジョークは言ってはいけません」みたいな感じで（ウロなので不正確です）流してましたが。そう、私達は笑わない「ようにしている」んですよね。誰でも無意識下には何らかの差別意識を持ってて、それを表に出さないように臭いものに蓋をしている。たまたまその蓋を開けられたときには、慌ててまた蓋をしたり、香水振りかけたりするんじゃなくて、その悪臭をきちんと嗅がなければならない。