■

日本各地で真夏日の記録を更新しまくったお盆の最中、旅行に行っておりました。我ながらアホな所業だと思いますが、ここまでの猛暑は想定外だったので仕方ない。倒れそうになりながらも仙台、松島・塩竈、白石と回ってきました。得たもの。体重と日焼け。
で、お土産がコレです。一体何しに行ったのかというセレクトにも程がある。まあ牛タンも海産物も酒も味噌も買わなかったのは、現地で思う存分堪能したからなんですが（あとまともな酒屋さんはみんなお盆休みで閉まっていたからというのも…）。
白石うーめんには惚れました。白石のヨークベニマルで、生鮮食品のものの良さとスーパーにあるまじき日本酒ラインナップの素晴らしさに涙しつつ、うーめんを買いあさる何しに来たのかわからない二人。うぐいすそうめんとひやむぎ（山形県庄司製麺謹製）は、仙台駅で東北フェアやってたのでつい…。よく考えたら大入り700g×2パックの約1.5kgを担いで帰ってきたんだな。暑さで頭が沸いていたとしか思えない。

勿論観光もしたのですが、何か一番印象に残ったかって、松島の遊覧船にたかる曲芸ウミネコ軍団。遊覧船でも餌（と言ってもかっぱえびせんなのだが）を売っているくらいで、餌付けOKなのです。連中はもう、遊覧船は餌箱だということを承知しているんですね。出航する前から周りの海面にぷかぷか浮いて待機、船が動き出しても公園の鳩のごとく悠然たる身のこなしで水面をよけ、船が走り始めた途端、一斉に追ってくる大量のウミネコの姿は圧巻です。すごいのは、船の速度にきっちり合わせて併走し、船から伸ばした人の手からかっぱえびせんをもぎ取るその技術だ。空中キャッチも勿論する。写真のカメラ目線ウミネコを見ればわかるように、こちらの様子を実によく見ています。

疲れたら船の縁に着艦して休んでいたり。いやはやすごいもん見ました。しかしあんなジャンクな食生活してたら、そのうちこの辺りのウミネコは揃ってメタボになるんじゃないのかな。

言わずもがなですが酒も飲んできまして、といっても行き当たりばったりなのですが、仙台駅近くをさまよい歩いて辿り着いた居酒屋がアタリ。お盆でガラガラだったせいか、どうやらお酒仕入れ担当の店員さんに構ってもらえたのが良かった。定番の浦霞を頼んだ時点でどうしてバレたのか（いろいろ銘柄を聞いたからか）嗜好を読まれ、伯楽星、あたごのまつ、綿屋の利き酒をさせてくれた。連れは綿屋を気に入って離さず、水みたいな酒好みの私は食事中は伯楽星、少し華やかなあたごのまつでちょいちょい目を覚ますというだらしない飲み方が至福。お酒が美味しい土地はどこへ行ってもけちな出し方をしないのが好きだ。浦霞にしたって一合しか頼まなかったのに、どう考えても二合入る徳利になみなみ入ってたし。あまりにいい思いをしすぎて東京で外酒飲む気をなくすくらいだ。酒屋さんはお休みだったけど、お薦めのネット販売店を教えてもらったので、今のストックが切れたら伯楽星買おうっと。