小春日和

えーと、目白四部作の何作目だっけ? リズムに慣れるまでに少しかかるけど、慣れるとさして何も考えなくても何となく雰囲気で読めてしまうというこの感覚、明らかに教養があって辛口クリティーク、ちょい自意識過剰気味な女の子の一人称ずるずるだらだらしゃべり口調文体、どこかで見た記憶があるなあと思ったら、あれだ。枕草子少女小説の遠祖は清少納言だったわけね。
そう考えると、私は源氏物語は高校の古文から今に至るまで(漫画でさえも)全く駄目で、枕草子や説話物は何となく(意味はきちんとは取れてないけど雰囲気的に)OKだったのだけど、それって少女小説や奇想・ファンタジーはOKだけど、恋愛小説やハーレクイン、大河ロマンは駄目、っていう読書傾向と綺麗に対応するな。