不良のための読書術

ここで推奨されている読書術のほぼ全てを何も考えずに実践しておった私は立派な不良ですか。およよ。不良っていうより、単にズボラなんだと思うのだが。いや、唯一抵触しているのが読書日記だな。(まさにコレ、このエントリそのものだよ!)

そもそも読書日記は動機が不純だ。そこには「オレはこんなに本を読んでるんだぞぉ」と誰かに自慢したい気分が隠れている。さらにその奥底にあるのは、「本はエラい、ゆえに本を読む人はエラい。ゆえに本をこれだけ読んでるオレはエラい」という思い上がりだ。

(p191)

むむむ。全く否定できない。しかしわかっちゃいても、ハイそれならとやめられるようなもんじゃないのが自意識と増上慢。あとこれは、読んだ本の内容はおろか、その本を読んだという事実さえ忘れ去るような私の鳥頭対策がメインだったりもするんですが。

読書のハウ・トゥには目新しさはなかったものの、出版・書店業界の話は知らなかったことが多くて面白かった。概ね読んでて全く違和感なかったんですが、コンピュータやインターネット関係の話題(パソコン通信とか)だけ妙に古めかしい部分があるなあと思っていたら、これ初版が1997年、10年前なんだ。今でも十分面白く読めるですよ。