クワイエット・ルームにようこそ

いやこのおかしな人たちのリアリティってなんだろう。すっごい面白かった。しかしこのテンポの良さと構成の上手さは小説というより演劇とか映画とかにベクトルが合っていそうだ。主人公が「自分のことで手一杯だから、他人のめんどくささには、かなりアンテナを張って」いるっていうの、わかるなあ。なのにめんどくさいことが波状攻撃で身辺に押し寄せるのは何故かなあ。ってそりゃ自分もめんどくさい人だからだろ、ってことなんだな。人生リセットクリアするにはこの主人公みたいに荒療治なデトックスするしかないのかもね。
ところでこの作品の映画化、今秋公開だそうで、主演の内田有紀宮藤官九郎はまさにはまり役だと思いますが、コモノ君が妻夫木ってどうよ。ゲッツ板谷とかがやってくれなきゃ。