映画欠席裁判

一応私もぬるいオタクの端くれであることは認めるんですが、この二人の真性オタクっぷりには全くついていけないというのが正直なところ。まずオタクの方向性が全く違うのだ(彼らはガチな男性・SF系)。だから彼らが俎上に載せている映画を私はほとんど観てないんですな。ハリウッド製アクション・SF大作系は特に壊滅的。無数に挙げられている映画の中で私が見たのは『アメリカン・ビューティー』、『マルコヴィッチの穴』、『A.I.』、『千と千尋の神隠し』くらい。それに私はクソミソな罵詈雑言を期待してこの本を借りたのに、そんなに貶してもいないじゃない(褒めてるわけでもないけど)。どちらかと言うとオタク的薀蓄と、自分のツボというか萌えポイントに入ったか入らなかったかで評価がされているので(町山さんが特にその傾向が強い)、萌えポイントが全然あさって方向な私にはポカーンなのです。
個人的な好みとしては、町山さんの調子良さにはちょっと閉口。柳下さんの冷静な分析は面白いので、今度は柳下さんの本を探してみよう。