『スウィーニー・ドット』を観てきた。(1/19)
間抜けなことに、これがミュージカル映画だと知らずに観にいきました。いきなりジョニー・デップが歌い出してびっくりしたよ。オープニングはチョコレート工場とそっくり。
雰囲気的には、シザー・ハンズ・ダークサイドみたいな感じ。あのティム・バートンがグラン・ギニョール路線を狙ったというだけあって、血飛沫はあがりまくるし死体はばんばん飛ぶしで、徹底してグロい。なのにそこはかとなくユーモアさえも漂い、そして登場する誰もがとても哀しいのだった。
ちなみにオープニングのクレジットにサシャ・バロン・コーエンを見つけて大喜び。ボラットがいんちき育毛剤を売るいんちきカリスマ床屋をやってるよ! すごく似合ってる。ヘレナ・ボナム・カーターはどんどん怪奇女優と化してきたなあ。でも彼女のミセス・ラヴェットは、抑えた表情や身のこなしで、報いられない感情を共犯者の連帯感で補おうとする哀しい女性を演じて素晴らしかった。