イングランド・イングランド

イングランド・イングランド (海外文学セレクション)

大分前に買ってすぐに読み始めたものの、図書館予約本が入るたびに中断し、それが切れるとまたちまちまだらだらと思い出したように読み続けて、今日やっと読み終わった。酔っ払いで(酔ってなくてもか)感想がまとまらん。「本物」って何? とか、「悪貨は良貨を駆逐する」とか、「嘘も吐き通せば真になる」とか、本当らしい嘘と嘘らしい本当とどちらがいいのかとか、そういうことがぐるぐると。
かと言って小難しい小説ではなく、中間部の「インクランド・イングランド」の章なんかは最初から最後まで「本物」のイングランドのドタバタパロディみたいで楽しかった。そもそも国王(どう邪推しなくても現英国皇太子がモデルだろ)が登場してきたところから一気にギャグの様相を呈するところが素晴らしい。英国お笑いの伝統は王室で保っているわけだね。いやはや。