ロストジェネレーション さまよう2000万人

  • 『ロストジェネレーション さまよう2000万人』 朝日新聞ロストジェネレーション取材班(朝日新聞社

私はこの本で言うロストジェネレーション世代(1970初〜1980初生まれ)のちょうどど真ん中に当たる。実感として非常に理解できる部分も多々あるけど、そうかなーどうだかなーと思う部分もある(結婚格差のくだりとかね。理想の結婚相手は年収1000万以上の正社員とか言う34歳派遣社員女性が結婚できないのは同情すべきことなの? 結婚願望と言うか専業主婦願望って強固だよな。その上の世代たる母親からの刷り込みなんだろうけど)。自分でも割りを食ったと思うところは沢山あるし、はっきり言って団塊の世代とバブル入社世代にだけは偉そうに説教されたくないと思ったりもする。しかし親と生まれてくる時代は選べず、時代に波がある以上、世代間不公平が発生するのは避けられないこともわかる。
だからまず実現して欲しいのは最低賃金の引き上げだな。たとえ何かのはずみで失業しても正社員じゃなくても、真っ当に働いたら貧乏なりとも生活して行けるというだけで、今労働者層に垂れ込める恐怖感は相当払われるに違いない。