豚キムチにジンクスはあるのか

最初に申し上げておきたいのは、一人者料理の限界です。一人分で、身体によくて太らなくて、安上がりで材料使い切りができて、しかもおいしくて、なんてものがそうそうできるわけがありません。どこかは切り捨てて考えないと料理なんてできません。

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小説を一つも読んだことないのにいきなりエッセイに手を出した印象でものを言うのも何ですが、この人、すごく親近感湧くなあ。一人者邪道料理研究家、酒飲み、居酒屋フリーク、蕎麦屋で一人酒愛好家、そしてスーパー好き。共通点多すぎ。他人と思えない。もっとも食べ物の好みは若干違うし、一番違うところは絲山さんがアウトドア派なのに対して私がインドア派なとこですか。
大根一本勝負と真夏の洋風ちゃんこ鍋は是非真似させていただきます。すき焼き実況中継は垂涎もの。群馬県っていいとこだなあ。野菜と蒟蒻と鶏肉ときのこが美味しいって素晴らしい。鮮魚だってお隣の新潟から良いのが来るだろうし。隠居後の逼塞地の候補に入れとこう。