ほら話とほんとうの話、ほんの十ほど

ほら話とほんとうの話、ほんの十ほど

最近『ラナーク』で話題になったグレイですが、実は最初に出た訳書はこれ。短編集。絶版。(ああ…) 装丁と内装がすごくセンス良いんですが、これはグレイ自身がデザインしたらしい。グレイの作品は、大きな背景としてイングランドスコットランドの関係を投影しているのか、強者と弱者の関係を描いたものが多い。ラナークも大きく括ればそういう話だったとも言えるかも。そしてちょっとソシアリスティック。『内部メモ』、『虚構上の出口』、『運転手のそばに』が気に入った。