ワルキューレ』を観て来た。新宿バルト9。
全く感心しない映画だった。主演がトム・クルーズなのは別にいいんだけど、せめて全編ドイツ語でやってもらいたかった。全体的に演出がわざとらしい。緊張感を出すのに、やたらと大音量の音楽と効果音に頼る演出はいただけない。人物像の描写があまりに単純化されすぎている感がある。物言いのストレートさがアメリカ人的というか。少なくともドイツ人ぽくない。("Do I make myself abundantly clear ?!"なんていう台詞のせいかもしれないけど) わかりやすくするためにあちこちに字幕解説を入れるのも、ここまでやるとちょっとかっこ悪い。
唯一手を抜いていないなと思ったのが当時のドイツ軍関連の考証で、こうなるとこの監督、単にミリヲタなのではという気がしてくる。いやミリヲタでも全く無問題なんだけどね映画が面白ければ。
それにしても映画館の音量、ちょっと大きすぎるんじゃなかろうか。正直観てるのが苦痛でした。映画が終わったときには耳が痛かった。