マン・オン・ワイヤー

話の長い人が仕事の妨害に来たけど、会議が都合により一時間繰り延べになったけど、帰ろうと思ったら新人の質問にとっ捕まったけど。仕事ぶん投げて最終日に駆け込みましたよ、『マン・オン・ワイヤー』。テアトルタイムズスクエア
だって仕事は休日出勤でもすればいいけど、映画は延期してくれないもんね。年々社会人失格度合いが酷くなっていく私です。
臆病者には、ただただ感嘆あるのみ。
今はなきWTCツイン・タワーにワイヤー張って、45分にわたって綱渡りしたフランス人軽業師とその仲間たちのドキュメンタリー。綱渡りした張本人・フィリップ・プティの天真爛漫さと、彼を支える幼馴染ジャン・ルイの誠実な真面目さが対照的。そして世紀のプロジェクトを成し遂げた後、彼らの友情は終わったとジャン・ルイは語るけれども、それでもツインタワーで綱渡りしたあの事実は残ると、そしてそのことの意味を語ろうとして、感極まって言葉に詰まるジャン・ルイの姿が印象的でした。語りつくせない経験を、映像が物語る。