今日はもう帰るだけの日。成田着は翌日の昼頃。やっと現地の言葉……とまでは言えなくともテンポに慣れてきた頃に帰国になる、この残念さ。今回は回れなかったところも多いし。また是非来たい。

空港に朝早くに行かなければならないので、前日にスーパーで朝食を買い込んだ。エル・コルテ・イングレス地下のスーパーは食品が素晴らしく充実している。あれもこれも買いたくなるのを我慢して、クレメンティーナという蜜柑みたいなオレンジと、青りんご。袋詰めされているのはみんなキロ単位。その他にバラで山積みになっている一角では店員さんが量り売りしてくれる。クレメンティーナ三つ、と言ったら「キロ?」と聞き返され、冗談だとわかるのに少しかかる、とろい私。青りんごは日本ではあまり見ない、小振りで光沢のある種類。適度な酸味あって美味しかった。
バラハス空港に着いてKLMのカウンターに行ったら、窓口のお姉さんが、スキポール空港のストで1時間ほど出発が遅れるが、乗り継ぎ便はOKである、と言う。急いで来た意味が全くなかった。仕方なくカフェに入って時間を潰す。

バラハス空港のチュッパ・チャプスの自販機。あちこちにある。可愛い。

マドリッドアムステルダム間で出たランチ。サンドイッチなんだけど、パッケージが可愛い。
さて帰りのKLMはさすがにエールフランスと違って英語のアナウンスが聞きやすい。というか、オランダ語ってめちゃめちゃ英語に近い。訛り酷くて全然わからん英語だなーと思っていたらオランダ語だった。どうやらアムステルダムは大混乱のようで、到着前には大量の振替便の案内が延々と続いた。
結局、このときのストが何のストだったのかわからず仕舞い。ブリティッシュエアウェイズもルフトハンザもストの計画はあったけど、決行はしてなかったし。KLMの姉さんも機内アナウンスも空港のストと言っていたと思うんだけど、空港は一見、普通に見えた。
スキポールはわかりやすい空港でした。動線が一直線になるようなっているし、余計なゲートもない。

さて、案の定、乗り継ぎ便も1時間程度の遅延。それでも私たちはラッキーなほうで、他の振替便はかなり夜遅くに回されていたのが多かった。何としてでも今日中に輸送して宿泊客を出すまいという気迫が見える(笑)
ここでのセキュリティチェックで、スキポールに導入されたとニュースになった全身透視機を見ました。大きな円柱状のカプセルみたいなところに入って両手を上げると、機械が円柱の壁をぐるっと回ってスキャンするという構造。セキュリティチェックの時間短縮のためという触れ込みだったけど、あんまり速くはなかったなあ。

アムステルダム・成田間でのディナー。食べ掛け失礼。KLMの機内食、美味しかったのだけど炭水化物多いよ! チキンかパスタか、と訊かれて、母がチキン、私がパスタにしたら、母のは和食で筑前煮だった。私のがパスタなんだが、これにパンがついて、サラダはポテトサラダだ。エールフランスの生野菜の多さと比較すると対照的で面白い。朝食も出たのですが、携帯の電源が切れて写真撮れませんでした。
帰りはさすがに疲れて爆睡…するかと思いきや、座席のスクリーンにゲームがあるのを見つけて猿のように遊んでしまった私であった。ここでも数独がある。あとブラックジャック。マシンはズルでもしてるのかと思うほど強くて、成田に着くまでに三回ほど身包み剥がされる。
さて、無事に成田に到着したと思ったら、ここで一波乱。まず、私の荷物がなかなか出てこなかった。母の荷物と一緒に預け入れたのに、母のがごく最初のほうに出てきたのに、私のはほとんど最後になって出てきた。
そして、税関のところで、「麻薬探知犬が反応しましたので」と別室に案内される。犬がうろうろしていたのは見たけど、一回も近づいて来なかったのだが。この検査がまたいい加減というか…メインで検査する男性の検査官の質問はしどろもどろだし、こちらの話をちゃんと聞いていない。最初にどこから乗ったか聞かれて、アムステルダム経由のマドリッドと答えているのに、「アムステルダムではどこに泊まっていたんですか」とか訊く。禁輸品目の絵が描かれているバインダーのページを見せて、こういうものは持っていませんか、預かっていませんかと訊かれるが、持ってますと答える人がいるんだろうか。
そして、当然スーツケースは開けて検査なわけだが、開けてしまってから男性の担当官が「あ、男性に見られたくないものとかありますか?」とか訊く。いやもう開けちゃってますし、どうぞどうぞ。あーそれは洗濯物だよ。大変ですね検査官の仕事も。
犬が反応したのは私のスーツケースだと言ったにも関わらず、母のトランクまで検査されて、母激怒。結局何もなしということで解放されるが、「間違いでした」の一言もない。何だかねえ。今思うに、あれアムステルダム便の乗客を任意に抽出して抜き打ち検査してるのかしら。
とにかくここで30分以上時間を食い、ようやく旅行終了。いろいろありましたが、また行きたいなあ。次はもうちょっと言葉をちゃんと勉強していかないと駄目だ。特に食べ物関係。
そう、今回の教訓は、貧乏旅行するのでなければメニューだけは読めるようにして行け! である。数の数え方とか、むしろ要らない。レシートをくれるし、わからないような顔をしていたら紙に書いてくれる。それよりレストランのメニューが一番難物なんである。
これまで学生時代に非英語圏に旅行したとき、どうして困らなかったかというと、ほとんど買い食いやスーパーで調達して済ませていたからだ。レストランに行くにしても、それで慣らしてからだったから全然困らなかったのだ。いや私、地元スーパーでいろいろ買い込んで食べるの好きですけどね。レストランてやっぱり量が結構多いし。