世界の測量

世界の測量 ガウスとフンボルトの物語

だいぶ前に読み終わって感想書くの忘れてた。とにかく、しょっぱなからガウスフンボルトの奇人変人っぷりにノックアウト。ガウスはまだしも超偏屈者という感じだが、フンボルトの切れっぷりには、南米旅行への同行者ボンプランが不憫でならなくなる。ドイツ人の変人というのは猪突猛進型で行動力がある、周囲巻き込み型のアクティブ迷惑タイプが多いんではないか。
世界を統べる法則を見つけること、世界を測量すること、というのは、名もなく定義もされていなかったものに名前をつけて、自分のものにするという作業だ。19世紀のヨーロッパは憑かれたようにその作業に邁進して、世界を自分のものにしたのだった。それにしても夜明けの時代というのは、後から見ると、いろんなことがわかってどんどん明るくなっていたような印象があるけれども、同時代人にとってはとてつもなくフラストレーションが溜まる時代だったに違いない。
あまりにも面白かったので、図書館で借りた後に買いました。