フランス革命の肖像

<ヴィジュアル版> フランス革命の肖像 (集英社新書)

フランス革命時の著名人たちの肖像を、ざっくりした当時の歴史の解説と一緒に紹介した、トーシローに優しい本であった。
しかし、肖像画がいくつもある人については、ここで紹介された肖像画がどうして選ばれたのかを考えるのも面白い。愚昧という印象が定着しているルイ十六世は滅法イケメンだし、ナポレオンもわりとイタリア人ぽい風貌(短躯、黒髪、ぎゅぎゅっと丸めたような顔)でぼてっと描かれている絵じゃなくて、ビジュアル系バンドの歌手を思わせるような細面のカッコイイ絵が選ばれている。個人的には、カトリノーの絵がすごく好きだな。好みの顔だ。