いのちの食べかた』を観てきた。渋谷イメージフォーラム
たまたまかなり早く着いて早い整理番号を貰い、そのまま御飯を食べに行って、開場前に映画館に戻ってきたら黒山の人だかりが出来ててびびった。どうやらあちこちのメディアで紹介されたせいらしい。
食品が食品になるまでを淡々と綴った映像で、地味とさえ言える作品。非常に面白かったのだけど、実は私にはどこかで見たことがあるような光景が多かった。おそらく星条旗の大陸にいた頃に、結構こういう種類の映像を見ていたような気がする。
日本ではあまりないけど、向こうには子供向けに、ある製品が手元にやってくるまでの製造工程をナレーション一切なしに淡々と映したような番組が結構あったと思う。一番良く覚えているのは、セサミストリートの中でやっていた、クレヨンが出来るまでの工程。他にも、多分北欧かどこかの女の子がバケツ持って牛乳搾りに行く映像とか、羊の毛を刈ってそれが色とりどりの毛糸になってセーターが編みあがるまでの映像とかを覚えている。日本でももっとそういうの沢山映せばいいと思う。「世界の車窓から」みたいな時間枠でね。こういう映画に人だかりが出来るわりに、主婦の7割が「トレーサビリティ」という言葉を聞いたことすらない*1っていう状態は、ちょっと異様な気がする。