ゼロ時間の謎』を観て来ました。Bunkamuraル・シネマ。
久々に安心して観られる映画でした。殺人事件が起こることはわかっているし、登場人物の全員が怪しいこともわかっているし、シーンの一つ一つが確実に何らかの伏線になっていて何一つ無駄なものがない。さらに重厚な屋敷の調度にブルジョワなファッション、海辺の景色の開放感、そして屋敷の女主人から使用人や刑事、偶然の証言者に至るまでの登場人物たちの完璧なキャラクタ造形。予定調和の世界。原作の完成度も高いんだろう(読んでないけど)。こういう精緻さは好きです。