図書館から借りていたものの、8割方読んだところで時間切れ。米原さんの凄まじい読書家っぷりが窺える書評のボリューム。同時に癌を患った米原さんの闘病生活も垣間見える。抗癌剤治療を回避すべく、どう考えてもトンデモ本というようなものまで含めて癌治療関連の書籍を読みまくり、医者の診断に反論しては煙たがられ、画期的な治療をしているという医院を次々訪ね歩いてはその謳い文句と実態の乖離具合や誇大広告ぶり、医者の胡散臭さに憤慨し落胆し、と東奔西走する様子はエネルギッシュですらある。