コレラの時代の愛』を観てきた。Bunkamuraル・シネマ。
美青年だったフロレンティーノ・アリーサが年取ってハビエル・バルデムになって再会した途端、フェルミーナ・ダーサに振られるところが物凄い説得力だった。いやはや映像って残酷。フェルミーナ・ダーサ役のジョヴァンナ・メッツォジョルノは全く南米的ラテン系の容姿でなく、少女時代を演っている間はどうにも老けて見えて隣にいる叔母よりも年上に見えちゃったりしたのが気になったものの、作中で年を取るにつれてふと少女のような幼い表情を垣間見せて観る者をはっとさせる。
しかしこの話はフロレンティーノ・アリーサが執念(妄念?)の愛を実らせたところで終わるのだけど、この幸せがこの後彼らが死ぬまで続くかしらん、またフェルミーナ・ダーサが途中で我に帰って「やっぱ勘違いだったわ」にならないかしらんとつい思ってしまう。女の方が遥かに現実的だからな。(すると振り出しに戻るわけか。彼らが川を遡っては下りし続けるように)

しかし、やっぱり英語なのね。スペイン語じゃないのね。いえいいんですけどね。