子どもの貧困/ケータイ小説的。

  • 『子どもの貧困――日本の不公平を考える』 阿部彩(岩波新書

これまで読んだ貧困関連の書籍のなかで最もわかりやすく、最も説得力があった。世帯ではなく、子どもをターゲットにした支援をしなければいけない、という意見には賛成。あと、社会保障の負担割合のうち事業主による負担が諸外国に比べて低いこともはっきり指摘されている。日本企業の内部留保はもっと吐き出させなければいけない。

短いけど、結構面白い評論だった。ケータイ小説浜崎あゆみの二次創作ってことか。「本当の話」にこだわる気持ちは正直言って全然わからない。本当の「本当の話」なんか、すごく退屈かすごくグロテスクかだと思うから、できれば知りたくないと私なぞは思うんだけど。