受難

げらげら笑い通しながら読んだ。で、おかしうてやがてかなしき。
いや、エンディング的にはめでたしめでたしなんだけどな。なんでかなしいのだろうか。
文庫版解説が米原万里なのも儲けものであった。米原さんも書いているけど、これ、対話小説なんですよね。古賀さんとフランチェス子の会話は、ひょっとしたらフランチェス子自身の自問自答かもしれないなと思います。そうすると、エンディング…だけでなく全編意味が全然変わってくるな。