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『アラトリステ』観てきた。 東京でもう終わっちゃったと思ってたらイメージフォーラムでやってたよ。でも真昼間の回で観客3人て! 豪華な映画でした。スペイン時代劇というマイナーさなのにどこかで見たような俳優がうようよと画面を埋め(『コレラの時代の…

『シェルブールの雨傘』、デジタルリマスター版を観てきた。渋谷シネセゾン。 ミュージカル映画と言っても登場人物が突然踊り出すということはなく、ただ台詞の全てが歌になっている。それが映画の音楽と実に一体化していて見事。画面の色彩感覚もお見事。セ…

アラトリステが終わっちゃったー!!! 何故だ! 去年12月に公開したばかりなのに! ナントカのポニョはいまだにやってるのに!千葉でやってるけど……遠いよ。

映画二本立て。 『英国王 給仕人に乾杯!』 シャンテ・シネ(1/12) チェコの映画だけど、このブラックで毒のある笑いと、ごく当たり前のエロさはフランス映画の系統だ。何せ出てくる女性は片っ端から脱ぐしね! 少々間延びした感もあったけど、中欧の香気馥…

『アラビアのロレンス 完全版』を観てきた。テアトルタイムズスクエア。最近こういう名作のリプリントが多くて嬉しい。例によってアホ丸出しの感想列挙。 上映時間三時間半以上、前編後編の間に休憩が挟まれ、それぞれ始まる前にはたっぷり4分間くらい音楽だ…

『ウォーリー』を観てきた。渋東シネタワー。(12/28) 後半の冒険活劇よりも前半のサイレント映画のような映像が素晴らしい。正直話の筋は優等生的で鼻白むのよねなどという難癖を差し引いてあまりある映像の雄弁さ。しかしCGもああなると限りなく実写に近…

『ブーリン家の姉妹』を観てきた。新宿武蔵野館。(12/17) コスプレ好きなので行ったのですが、なんかどうも皆あんまり衣装がしっくりこない。あ、エディ・レッドメインはわりと似合ってたな。ナタリー・ポートマンは綺麗なんだけど貧ny…。演出も現代的。もっ…

『帝国オーケストラ』を観てきた。渋谷ユーロスペース。 西洋における音楽は美しく人の心の支えそのものである反面、業が深く陰惨な貌をも持つのだなと改めて思った。否応なくナチの宣伝政策に利用されたベルリン・フィルとフルトヴェングラー然り、スターリ…

『バンク・ジョブ』を観てきた。渋谷シネマライズ。 強盗犯の主人公がMI-5に自分たちを訴追しないという約束を取り付けるときに、そのお墨付きが首相の名では信用できないと言い、「そのもっと上」、つまり王族の言質を求めるところがイギリスだなあと思った…

『おくりびと』を観てきた。(10/18) つくづく上手いなあと思った。「泣かせる」勘所の押さえ方がだ。そのおかげであちこち粗っぽくご都合主義なところがあって、その最たるものが主人公の妻・みかの造形だ。納棺師を「汚らわしい」とまで言って出ていったの…

『僕らのミライへ逆回転』を観てきた。(10/13) この邦題、何度見ても憶えられない。原題の"Be Kind Rewind"は一発で憶えたのに。映画館が爆笑の渦な楽しいコメディだった。スウェーデるって実際もうYouTubeとかでいろんな人がやってるよね。それにしてもモ…

『わが教え子、ヒトラー』を観て来た。渋谷Bunkamura。 いやはや、世紀の暗黒を一大ブラックジョークに仕立てた、隅から隅まで確信犯な映画だった。四の五の言わずにこの馬鹿馬鹿しさに笑い、その後で薄ら寒くなるべきなんだろう。「これは真実の物語である…

『赤い風船・白い馬』 銀座シネスイッチ(8/28) 馬目当て。期待に違わず馬キレイだった。しかしこの監督の作風は2作とも「現実とはわかりあえないから現実から逃げ出してしまおう」なわけなんだけど、根が悲観的な私は、逃げ出した後の世界が逃げ出す前より…

『コレラの時代の愛』を観てきた。Bunkamuraル・シネマ。 美青年だったフロレンティーノ・アリーサが年取ってハビエル・バルデムになって再会した途端、フェルミーナ・ダーサに振られるところが物凄い説得力だった。いやはや映像って残酷。フェルミーナ・ダ…

記録をサボっていた件。 『いまここにある風景』 東京都写真美術館ホール(7/26) チラシを見せたら「これは行かねばなるまい」と息巻いた連れが、またしても隣で爆睡。中国の工業化の現実を撮り続ける写真家のドキュメンタリーで、写真のインパクトは凄まじ…

『チェブラーシカ』を観てきた。渋谷の…何処だっけ? 誘った本人(連れ)が隣で爆睡。私はこのシート良さそうに見えてお尻が痛いとか帰ってまたネットに繋がらなかったらどうやってクレームつけてやろうとかそんなことしか考えてなかった。二人とも、あの手…

『HOT FUZZ』を観てきた。渋谷シネマGAGA。 最近新聞の映画評に載ったらしく、1時間前にチケット買いに行ったのにえらい混みよう。しかし期待に違わず大満足でありました。2時間きっかりであれだけの内容を観せるスピード感とキレ。立て続けのギャグにも「ぶ…

『美しすぎる母』を観てきた。原題はSavage Graceだそうで、こっちのほうがかっこいいな。でも訳しづらいのも確か。 自己愛の強い女性がいかにして自分とその息子を破滅させていくかを描いた作品。バーバラ・ベークライトは非常に自己愛が強い分、その裏返し…

『丘を越えて』を観てきた。銀座シネスイッチ。 久々に金返せ級の映画を観てしまった……。とにかく退屈。何と言うか、NHKの朝の連ドラをじっと座って二時間弱見せられる感じと言いましょうか。あれって朝の15分ばたばたしながら流し観るから観られるんだなあ…

『美しすぎる母』を観ようとBunkamuraに行ったら時間を間違えていたことに気づき、急遽転進、向かいのシネアミューズで『世界で一番美しい夜』を観てきた。思わぬ拾い物。 古事記の国生み神話の換骨奪胎なのだが、異様な設定の中に見事に観客を引き込み笑わ…

『マンデラの名もなき看守』を見てきた。 アパルトヘイトが撤廃されたのがついここ十年ほどだということに改めて気づきました。そういえば中学高校くらいまで社会科の授業で、南アと言えばアパルトヘイト、と教わっていた。映画はマンデラが獄中に囚われた約…

ハンティング・パーティーを観てきた。 ユーモアとアクション・サスペンスのバランスが取れたよくできた映画でした。悲惨な現実を生々しく垣間見せるやり方も上手い。ただ、最後にフォックスを追い詰めるところだけは、ちょっと取ってつけたようというか、呆…

ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』が映画化。 http://kore-ai.gyao.jp/まだ読んでないー。てか『百年の孤独』も積読中ー。

『ラフマニノフ ある愛の調べ』を見てきた。Bunkamuraル・シネマ。 映画としてはビミョウだったけど(全編ロシア語! アメリカが舞台なのにスタインウェイの社員までロシア語!)、隅から隅までラフマニノフの音楽漬けでうっとりだった。映像も美しかった。…

『接吻』を観て来た(4/28)。ユーロスペースのレイトショー。 むせかえるような愛の映画だった。愛してほしいということは、他人に自分を干渉してほしいということではないかと言い切ったのは『すべてはFになる』の真賀田四季だったと思うけど、この映画はま…

『今夜、列車は走る』を観て来た(4/27)。ユーロスペースのレイトショー。 星野智幸さんのブログでお奨めされていたのだが、本当に良い映画でした。映像、練り上げられたストーリー、俳優たちの存在感、陰鬱になりすぎないユーモア、いずれも素晴らしかった。…

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(4/22)

気晴らしに映画。『ペネロピ』を観てきました。テアトルタイムズスクエア。最終日滑り込み。クリスティーナ・リッチ好き。 楽しい映画でした。へこみ気味のときに見るには最適。おとぎ話ちっくな人工的でキッチュな映像の色使いと、絶妙のコメディタッチ(ペ…

『ペルセポリス』を観て来た。新宿ガーデンシネマ。 各方面で絶賛されていましたが、私も絶賛させていただきます。ちっちゃいマルジ、さいこう! おばあちゃん素敵すぎ! この映画が清々しいのは美化と自己憐憫が全くないところだ。過酷な世界にいても、それ…

『潜水服は蝶の夢を見る』を観てきた。 カメラワークが斬新。そして患者を綺麗ごとじゃなく生々しく描いたところが良かった(奥さんの目の前で愛人から電話が掛かってきて、話せない主人公の代わりに奥さんが取り継がなきゃいけないとか…ね。当事者に取っち…